オンライン配信が普及する中、ライブ配信やオンデマンド配信など、関連する用語がたくさん出て来ていますよね。
今回、用語の違いやメリット・デメリットを解説していきます。
ライブ配信とオンデマンド配信の違いとは?
■オンライン配信の種類
インターネットを経由したオンライン配信では、大きく2つの種類に分けることができます。
【リアルタイムでの配信】
まさにカメラの映像がリアルタイムで配信されている方法です。
・ライブ配信
まさにLive配信(生中継)であるという意味です。
テレビ中継のインターネット版と考えると分かりやすいです。
・ライブストリーミング
ほぼ同じ意味を持ちますが、ストリーミングという意味には、視聴者がデータを小さく分割してサーバーから受信するという、メディアファイルのダウンロード方式も含まれます。
ただし、一般的にはライブストリーミング=ライブ配信として認識されています。
【リアルタイムではない配信】
リアルタイムではなく、ライブ配信の録画や編集映像など、撮影やリアルタイム配信から時間の経過した映像を配信する方法です。
・オンデマンド配信
On Demand、つまり視聴者の要求に応じて映像を配信するという意味を持ちます。
一般的には、コンテンツライブラリーや映画、ドラマのような、見たい映像が並んでいる中から自分の見たい映像を好きな時に視聴できる、という意味があります。
・アーカイブ配信
アーカイブという意味で、主にライブ配信の録画映像をそのまま配信している、という使用をされる場合が多いです。
オンデマンドとの違いは、オンデマンドはライブ配信ではなく撮影や編集を踏まえたコンテンツであるのに対し、アーカイブ配信は主にライブ配信後の映像配信であるという点になります。
・見逃し配信
一部のプラットフォームでは、見逃し配信という用語でアーカイブ配信やオンデマンド配信を意味しています。
ライブ配信や生番組を見逃した場合でも、好きなタイミングで視聴できるという意味で、アーカイブ配信の要素もありながら、課金して動画視聴権を購入するようなオンデマンド配信の要素も持っています。
・タイムシフト配信
タイムシフトの言葉にはいくつか用途がありますが、主な意味としては時間差での配信となります。
見逃し配信という側面もありながら、Aの配信プラットフォームではリアルタイムで配信を行い、Bのプラットフォームでは時間差で配信を行うというケースもあります。
・録画配信
アーカイブ配信と同じ意味合いで使用されることが多いですが、リアルタイム配信ではあるが中身の映像が全て録画である、というコンテンツの中身に関する使用をする場合もあります。
録画、配信という2つの抽象的な言葉の組み合わせのため、広く用途を網羅しています。
一方、録画配信を行います! と案内した場合には、実際にどういう内容なのか正確に伝わらない場合もあるようです。
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■リアルタイム配信のメリット
ライブ配信やライブストリーミングのようなリアルタイム配信のメリットは、以下のようなものです。
・視聴者とリアルタイムに繋がれるため、コメントなどに反応ができるインタラクティブ性
・視聴者としては一体感や距離感の近い視聴、といったユーザー体験を得ることができる
・フィードバックや情報展開など、旬やスピード感のあるコンテンツに有効
■リアルタイム配信のデメリット
・視聴者は同じ時間に視聴しなければいけない(時間的拘束)
・ライブであるため、修正ややり直しが効かない
・トラブルが起きた場合、視聴者の時間を無駄にしてしまう
・綿密な企画を練り、間延びしない構成にする必要がある
・視聴環境が悪い方の場合、アーカイブ配信がないと視聴機会を逃してしまう可能性がある
■アーカイブ配信のメリット
・映像を編集したり、チェックしてから公開できる
・視聴者が好きな時間に視聴できる
・ライブ配信と比較して、コストが安い
・繰り返し見ていただくことができる
■アーカイブ配信のデメリット
・反応を得るツールがアンケート等の後日回答しかない
・質問などへの回答にタイムラグが起きる
・視聴者の視聴機会が先延ばしになってしまう場合がある
・編集やアップロードを踏まえるため、公開まで時間がかかる
■ライブ配信とオンデマンド配信の違い | まとめ
ライブ配信もオンデマンド配信も、それぞれに有効な用途やデメリットがあります。
視聴者の目線で考え、配信する側も効果を期待できる方式を採用しましょう。
なお、現在はライブ配信+アーカイブ配信(期間限定)という配信方法が一般化して来ています。
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