ピアノ発表会やダンスや演劇の発表会など、ステージで演奏・演技を行う発表会の簡単なライブ配信のやり方を解説します。
発表会ライブ配信の簡単なやり方を専門業者が解説
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■発表会ライブ配信のやり方 | 前提条件
この記事では、ピアノ教室の先生や生徒さん、保護者の方、またはダンスや演劇の発表会での関係者の方が、プロの力を借りずに発表会のライブ配信を行うやり方をご説明します。
そのため、予算や知識があれば、別の機材や方法になりますので、あくまでPCやカメラにあまり慣れていない方向けのやり方を対象としています。
■発表会ライブ配信の目的
複数のカメラを使用する場合、難易度が中級程度に上がってしまいますので、今回はカメラ1台にて、会場に来れない方に対して、ステージ上の様子を見てもらう、というカメラ1台でのやり方になります。
・ステージ上の様子がしっかり見える
・会場の音響さんがMIXした音がしっかりライブ配信で聴こえる
この2点を重要視して解説していきます。
■発表会のライブ配信で使用するプラットフォーム
無料で使えるYouTube Liveや、配信方法が簡単なZoomミーティング/ウェビナーなど、さまざまなプラットフォームがあります。
音質はYouTube Liveが良いのですが、ソフトウェアを使用するため、配信の難易度が少し上がります。
多少PCに慣れている方であれば、YouTube Liveにチャレンジしてみるのも良いと思いますが、今回は設定方法が簡単なZoomミーティングをライブ配信のやり方の事例として使用します。
※機材については、YouTube Liveでも同じため、準備に際して大きな違いはありません。
■ライブ配信のやり方の前に
まず、ホールや学校の講堂など、どのような環境であるかを詳しく調査してください。
・Wi-Fiや有線LANがあるかないか
既存のネット回線がない場合、モバイル回線を持ち込む必要があります。
・スマホの電波はどのキャリアでどれくらい速度が出ているのか
※扉を閉め、本番と同じ時間帯で計測します。
上り回線を計測するには、このサイトがおすすめです。
ライブ配信で必要なネット回線の計測のやり方は、こちらの記事を参照ください。
・コンセントはどこにあるのか
カメラ設置位置とPC設置位置に必要です。
・音響設備に詳しい音響さんは当日同席してくれるのか
今回の方法では、音響さんに音をケーブルでもらう必要があります。
ほとんどのホール、会場で対応してくれると思います。
・過去に他の方が行ったライブ配信の事例をホールの人に聞いてみる
過去に同様の発表会の配信がどのようややり方で行われていたか、確認してみてください。
これらを把握した上で、具体的に自分達で実施するのか、ライブ配信業者に依頼するのかを検討してみてください。
電波環境やケーブルの取り回しなど、明らかに業者ではないと難しいというケースも多く存在します。
■使用するビデオカメラ
発表会という性質上、舞台の前には客席が設置されていることが多いです。
ホールや会館など、消防法により通路には機材を置けないため、客席に設置することとなります。
ビデオカメラについては、選定方法も多岐に渡り、費用もバラバラです。
今回は、以下の点にのみフォーカスして機材を選んでいただければと思います。
・HDMI miniやMicro HDMIなど、HDMI出力がついているビデオカメラ
・コンセントから電源供給ができるビデオカメラ
例えば、JVC GZ-F270などの3万円程度のカメラでもこの条件は満たすことができます。
※HDMI miniの場合、HDMI miniからHDMIに変換するコネクターも購入してください。
この要素以外にもざま様重要な点はありますが、まずこの2つが満たされていなければ、客席内の映像を配信することは難しいです。
【理由】
グランドピアノやダンスなどの発表会が行えるホールの、ステージの正面にカメラを置く場合、客席内になります。
客席内にWi-Fiが飛んでいるホールは少なく、携帯抑止などの装置で携帯の電波が使用できないことも多いです。
そのため、客席内に置いたカメラから、舞台袖やホワイエなど、ホールの外までケーブルで映像を送る必要があり、WebカメラなどのUSBタイプでは現実的ではないため、HDMIでの出力をまず確保する必要があります。
※SDIケーブルや映像伝送機器もありますが、今回の趣旨とはズレるため、一般の方向けに解説します。
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2時間55,000円(税別・全国交通費無料)より
■POINT1 開催までのオンラインミーティングも無料対応
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■POINT3 回線の無い環境でも安全な複数回線のバックアップ体制
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■使用する音声機器(オーディオインターフェース)
ホールや会館であれば、音響設備が整っています。
会場の良質なマイクを経由し、調整室でミックスされた音声を配信に流すやり方がベターです。
自前のマイクを用意する場合、より高価になっていくため、今回は割愛します。
多くの場合、ホールの音響さんが当日もオペレーションを行います。
そのため、音響さんにあらかじめ、「ライブ配信をこのような仕組みでやりたいので、会場ミックスの音声ラインをいただくことはできますか。」とお願いしておきましょう。
そして、具体的にどのような機材でどこに設置したいのか、ライブ配信はどのようなやり方で実施しどういう音声をもらいたいのかを伝え、相談してみてください。
会場の方からは、XLRや標準フォーンプラグなどでステレオの音声ラインをいただけると思います。
その際、どのような機材で会場の音響さんから音声を受け取り、PCに入れるか、という点が重要になります。
PCに音声を入れるためには、オーディオインターフェース、またはミキサー+オーディオインターフェースなどが必要になります。
今回は分かりやすい機材として、以下のものを参考として調べてみてください。
Roland RUBIX-22
※オーディオインターフェースです。
【理由】
この機材の良い点は、レビューや説明ブログ、YouTubeなど、使用している方のやり方の解説がネット上に多い点です。
また、Rolandという日本のメーカーのため、サポートも充実している点でもおすすめとなります。
海外製品を購入した場合、それがどれだけ良い製品であっても、使い方が分からなかったり、トラブルの解決方法が簡単に見つからない場合、それだけで疲弊してしまいます。
使用されている方が多いものを、まずはおすすめします。
■使用するビデオエンコーダー
カメラからPCに映像を入れるためには、ビデオエンコーダーが必要です。
映像スイッチャーにUSB出力がついているものもありますが、今回はカメラ1台の映像をライブ配信するこやり方ですので、説明書を一から読まなければいけないスイッチャーはおすすめしません。
今後本格的にカメラ台数を増やす場合はスイッチャーが必要になりますが、今回は割愛します。
カメラの映像信号は、HDMIでエンコーダーに入ります。
エンコーダーからはUSBでPCに映像が送られます。
今回は信頼性が高く、超簡単に扱える機材として、以下のものを調べてみてください。
Roland UVC-01
弊社でもスイッチャーからのマスター接続に使用することがあります。
ファームウェアのアップデートが必要な場合があり、仮に映像に乱れが出た場合はアップデートを行なってください。
「UVC-01 システム・プログラム」と検索してみてください。
■使用するHDMIケーブル
前述の通り、今回はホールでの発表会のライブ配信を想定しています。
客席内に置いたカメラ、舞台袖やホワイエに置いたPC、これらをどのように繋ぐのでしょうか?
この際、最低でも20m、長ければ100mほどに距離が離れていることと思います。
このような距離をHDMIで接続する場合、多くの電力を必要とします。
電力と言っても、5Vの電圧が流れていれば、HDMIの信号は伝送されます。
昔の携帯電話の充電器と同じくらいの電圧です。
また、伝達距離が10mを超える場合、今回がまさにそのケースではありますが、このような場合には通常のHDMIを長く繋げても(カスケード接続しても)、ほとんどの場合映像は映りません。
10mを超えるような場合には、光ファイバーのHDMIを使用するようにしてください。
LANケーブルを使用するものや、エクステンダーなどもありますが、コストを抑えてしっかりしたものを買わない場合、それではトラブルが増えることが多いため、比較的安価な光ファイバーのHDMI使用をオススメします。
amazonでも購入可能です。
「HDMI 光 50m」などで検索すると良いでしょう。
この際、レビューは必ず読むようにしてください。
前例が多く書かれています。
■ホールでの発表会でのネット回線
ホールの客席内では、Wi-Fiが使えないケースが多いということや、スマホなどのキャリア回線も携帯抑止などで使用できないケースが多いとお伝えしました。
また、そもそもホールの扉を閉めますので、電波環境としては良くないです。
そのような場合、舞台袖やホワイエに配信用のPCを設置することとなります。
プロの業者であれば、複数のキャリア回線やWi-Fiや中継後のローカルネットワークを束ねて配信回線を構築するやり方もできますが、今回バイルルーターを使用します。
モバイルルーターはお持ちのものではなく、必ず上りネット回線が無制限のものをレンタルしてください。
費用も1日2,000円程度のものが多いので、ここは必ずレンタルした方が良いです。
「上り回線無制限ルーター レンタル」と検索すれば出てきます。
※必ず、レンタルするキャリアと同じキャリアのスマホにて、PC設置予定の場所で速度計測を行なってください。
https://speedtest.gate02.ne.jp/
ライブ配信で必要なネット回線の計測のやり方は、こちらの記事を参照ください。
■発表会ライブ配信に向けて、全ての機材を繋いでテスト
いよいよ、全ての機材を接続します。
これは実際に繋いでみて、どんどん不明点が出てくると思いますので、都度解決策や、やり方を調べることになります。
しかし、上記のようなレビューが多く国内に販売店があり、相談可能なレンタル屋さんがあり、プロの音響さんが音声をくれるという状況であれば、自力で調べることで実現が可能です。
後で不明点が出てきたり、トラブルが起きた場合に対応できる製品、やり方が調べられる製品を購入する、という点が一般の方へのおすすめとなります。
(1)カメラ⇨エンコーダー⇨PCと繋ぐ
(2)音響さんからの音声ライン→オーディオインターフェース→PCと繋ぐ
(3)モバイルルーター⇨PCと繋ぐ
これで接続は完了です。
あとは、細かい設定や配信のやり方はネット上にたくさんあるので割愛しますが、Zoomアプリを立ち上げ、マイク機器の選択をオーディオインターフェースに、ビデオ機器の選択をエンコーダーにすれば、PCから相手に送り出される音声と映像が設定完了です。
※多くの細かい設定はありますので、テストしながら扱い方、操作のやり方をネットで調べ、またテストしてみる、というのを繰り返してください。
YouTube Liveなど他のプラットフォームでも機材は同じです。
ソフトウェアを一つ入れるとしたら、OBSを無料でインストーすることで、さまざまなライブ配信プラットフォームに配信が可能となります。
■発表会ライブ配信のやり方のまとめ
今回は非常にざっくりとしたご説明になりました。
ただ、ライブ配信をこれから自分で行ってみる、という上でのきっかけとして、重要な点をピックアップしてお伝えしました。
一つ一つの機材や設定、やり方に関してはネットで調べると情報が溢れていますので、ぜひ全体像をまずは掴んでいただき、ホール環境や目的に合わせて取捨選択してみてもらえたらと思います。
弊社では発表会のライブ配信を受注しております。
自力での実施が難しい場合には、ぜひ一度ご相談ください。
全国交通費は無料にて対応しております。
出張ライブ配信代行やハイブリッド開催
2時間55,000円(税別・全国交通費無料)より
■POINT1 開催までのオンラインミーティングも無料対応
■POINT2 全国どこでも出張費&交通費無料対応
■POINT3 回線の無い環境でも安全な複数回線のバックアップ体制
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